身の回りの整理をしよう④

 先月までは「モノ」の整理について取り上げてきました。今月は「人」の整理について取り上げます。

「人付き合い」をストレスにしない

 なぜ「人」の整理が必要なのでしょうか。

 人の悩みの多くは「人間関係」にあると言われます。かと言って全く「人間関係」を無くすのも味気ない人生です。であれば、ストレスになるような人付き合いは無くしたいものです。

 生まれてから学生時代や就職して以降、あるいは地域の付き合い、趣味の付き合い等々を含めれば、かなりの人とのお付き合いがあったことでしょう。その中には、会うとお互い元気になるような人もいれば、逆に元気が奪われるような人もいたかと思います。

 高齢となり、徐々に気力と体力が衰えていく中、ストレスになるような人間関係を維持すれば、さらに気力と体力を奪われます。そのような関係は、この際整理しましょう。

「人付き合い」の余力を残す

 老後、生活環境が変わる人も多いことでしょう。特にこれまで仕事を中心に生活してきた人は、自宅周辺で時間を過ごすことが多くなり、新たな人間関係を構築する必要が出てきます。

 ここでいう必要性とは、単純に老後増えるであろう余暇時間を楽しく過ごせる仲間づくりという意味もありますが、災害発生時等、困った時に助け合えるご近所づくりという意味もあります。「遠くの親戚より近くの他人」が老後は必要なのです。新しい人付き合いを構築する余力を確保するため、気力や体力を削がれるような人付き合いは整理したほうが良いのです。

年賀状の整理から始める

 新しい年を迎え、今年も年賀状のやり取りを行った人も多いでしょう。気の置けない友人からのものや、仕事上知り合ってから、何となく続いている人のものまで、年賀状こそ、これまでの「人付き合いの縮図」と言えるのではないでしょうか。

 だからこそ、年賀状から人の整理を始めるのが分かりやすいのです。


 今後もお付き合いを深めていきたい人とはこれからも年賀状のやり取りを続け、お付き合いをあまり続けたいと思わない人や、単なる知人とは、この際思い切って止めてしまいましょう。

 急にやり取りを止めるのに気兼ねがある人は、文面に高齢等の理由を添えて「次年以降のやり取りを控えたい」旨の文章を入れたり、「今後はメールやLINEでのご挨拶に変えさせていただきます」といったように、新年のご挨拶の形を変える人も最近は増えているようです。

(集合住宅新聞「アメニティ」2020年1月号掲載)




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