マンションに住んで35年 2025-12
振り返るといろいろありました
子育てを通じて色々な出会いも
そんな子供達も孫と里帰りする年代に
朝方の寒さが身に応える時期になりましたね。暖かい布団から出るのに勇気が必要です。そして、師走です。今年やり残した事ないかなと、いろいろ心配になってしまいますが、体調を整えて元気に働くのが身近な課題です。
ところで、三年後には古希を迎えます。驚いてしまいます。このマンションを購入したのは、三十歳を過ぎた頃です。月日が経って住民は年老いて来ました。車椅子に乗っている方やシルバーカーを押している方、ディサービスに通っている方が増えています。そんな事から歳を重ねたのを実感します。息子達の同級生が、孫と里帰りしているのを見掛けます。このマンションで産まれて育った子供達が、私達が移り住んだ頃の歳になったのです。
この三十五年程を振り返ると、子育てを通じて、いろいろな出来事がありました。テレビドラマに描かれる様なご近所トラブルはありませんでしたが、私自身の子育ての夢やプランがあったので、幼稚園選びや習い事に関しては、マンション内のママ友達には同調しませんでした。その為に一人だけ違う幼稚園に行っていた長男は、仲間外れにされたりもしましたが、通っていた幼稚園は大好きだったので、違う幼稚園に通っているからといじめるのは駄目という事は理解していたと思います。私自身に対しても、陰口はあったかも知れませんが、気にしませんでした。子供の成長と共に、いつまでも一緒に子育て出来る訳では無いと思っていました。大切なのは子供達が、何を望んでいるかです。
もちろん、後悔が無いかと言えば嘘になります。頑張り過ぎたなという時もあります。小学校の役員活動の中で、反感を買い一斉攻撃された経験もあります。その場では、流れる涙が止まらず、何で泣いてしまったかと思い出すと、〝ギャー!〟と言いたくなります。でも、お世話になった先生の立場、同じクラスの子供達の事を考えての結果だったのですが、どうすれば良かったか考えてしまいます。
集合住宅管理新聞「アメニティ」2025年12月号掲載