災害関連死ゼロの社会を目指す㊺ 2026年2月
救急対応(2)-1
今回は救急対応(2)-1として「医療機関へ引き継ぐまで」について「ケース」ごとに述べていきます。想定される応急手当として、止血、骨折、脱臼・捻挫、 火傷、低体温症、刺傷等の外傷の取扱いが挙げられます。
応急手当(外傷)~止血編
止血ですが、出血によってかなりの量の血液が失われると生命に危険が及びます。最も基本的な止血法には、『直接圧迫止血法』があり、出血している傷口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫することで止血を行います。

次に『止血帯止血法』ですが、出血が激しい場合など、直接圧迫止血法でも効果がない場合に、出血している上肢または下肢に対して帯状のもの(止血帯)を使用して止血する方法です。この方法は、神経などを痛める危険性がありますので、安全かつ適切に実施できるよう、手当について十分習熟しておくことが必要です。
最後に、『止血点圧迫止血法』ですが、これは傷口より心臓に近い動脈(止血点)を手や指で圧迫して血液の流れを止めて止血する方法です。
応急手当(外傷)~骨折編
骨折している場合ですが、骨折部の皮膚に傷がない、あるいは骨折部が体の表面の傷と直接つながっていない状態の骨折である『非開放骨折』と骨折部が体の表面の傷と直接つながっている『開放骨折』とがあります。手当てには以下の方法が挙げられます。
・全身および患部を安静に
・患部を固定する
・骨折部が屈曲している場合、無理に正常位に戻そうとすると、鋭利な骨折端が神経、血管などを傷つける恐れがあるので、そのままの状態で固定する
・固定後は、傷病者の最も楽な体位にし、腫れを防ぐために、できれば患部を高くする
・全身を毛布などで包み、保温する
さらに開放骨折の手当ての場合、基本非開放骨折の手当と同じですが、次の点に注意します。
・全身を布などで包み、保護する
・出血を止め、傷の手当をしてから固定する
・骨折端を元に戻そうとしない
・患部を締めつけそうな衣類は脱がせるか、傷の部分まで切り広げる
次回は救急対応(2)-2として、脱臼、肉離れなどについて述べていきます。
一般社団法人地域防災支援協会
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一般社団法人日本環境保健機構
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