居住空間 2026-9
人にはどれだけの居住空間が必要だろうか★学校を出て初めて就職した大阪では3畳のアパートに住んだ★流しと物入れ(押し入れ)を合わせても10㎡に満たなかった★欧米から日本の集合住宅はウサギ小屋だと揶揄された頃だっただろうか★その後わが国では最低居住面積水準が設けられた★強制ではなく目標水準だが★内容は単身世帯で25㎡、四人世帯で50㎡だ★最低水準だから狭いと言えば狭いが一応生活できる水準だろう★それでもまだ狭小住宅は多く基準を広げることが課題だと思っていた★ところが今年初め政府はこの居住最低面積を廃止してしまったという★達成したからというのでなくライフスタイルの多様化と狭小住宅の需要増だという★この理屈どこか変だ★狭いところが好きだという人もいるだろうが、政府がそれを利用して住宅政策の放棄をするとは。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2026年9月号掲載)