『秀和幡ヶ谷レジデンス』 2025-8

 『秀和幡ヶ谷レジデンス』という本がよく売れているとのことだ★その内容がこのほどドキュメンタリー化され放映された★理事長が勝手に規則をどんどんつくる★新規入居者の面接までおこない入居できなかった人もいたという★その長期独裁管理で、マンション価格が周辺同条件住宅の半額近くまで低下したとのことだ★理事長独裁はときどきあるが、ここまでの事態は珍しい★この本はそれをどう正常化したかの物語である★理事長独裁が確立してしまうと正すのは大変な努力が要る★女性を中心に一戸一戸地道に説得し、内部の動揺や挫折を繰り返しながら賛同者を増やし多数派にしていった苦闘の記録だ★最期の総会での逆転場面は感動的である★管理組合の制度はよく取り組めば民主主義を発揮する絶好の場だ★取り組んだ方々に敬意を表する。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2025年8月掲載)