電気幹線改修と快適な暮らしの実現 (その2)

30アンペアを50アンペアにオール電化のマンションライフが可能に

電気幹線を改修することによる大きなメリットとしては、
・古くなった配線設備等の更新(危険防止)
電気の容量アップ(100Vを200Vに改修して最大30アンペアの容量を50アンペアに増量したことによる機能性の改善)
・オール電化住宅の実現(ガス事故防止等)
・住宅の資産価値の維持(住宅売却時等の価格に影響)
などが挙げられる。
なかでも、キッチンの電化ができれば、火を使わないので高齢者にも安心、眼を離した 隙のうっかり事故の防止など、電化を考えていた人にとっては夢がかなえられることにも なる。但し、電気代のランニングコスト、専用調理器具(IHクッキングヒーター等)へ の交換費用などはかかる。
浴室(風呂釜)については、既存マンションで電化する場合、専用給湯機等(貯湯タン クユニット等)の設置スペース等が大きな難点となる。
床暖房などについては、電気容量をアップしたので充分対応できるようになった。
新座住宅管理組合では、工事の計画段階で住戸分電盤のリミッター容量の変更希望容量 調査を実施して、全戸の予定契約容量を東京電力に申請した。その時点での各戸の申込み 容量は、表1の通り40アンペア以上に容量アップを希望する住戸は約38パーセントで あったが、今後、電化の普及と共にこの比率はさらに増えてくるものと思われる。

工事を終えて

工事にあたっては、東京電力側と幾度も協議を重ね、計画がまとまった段階で居住者に 対する「工事説明会」を開催した。施工会社の選定については、アメニティ紙や業界紙で 公募し、応募6社の中から選考会議で3社にしぼり込み、ヒアリング等の結果を経て1社 を選定した。
今回の工事での電気設備の改善項目としては、
旧来の幹線の床下部分は地面転がし配線であったが、それを中空吊り配線とした
テレビ・電話の電源回路を旧来の共用灯回路から分離独立させたことで、共用灯回路の漏電等によるテレビ・電話電源回路の遮断がなくなった
全階段室シャフト内に共用コンセントを設置した
などだが、特に今回の工事により、夜間の階段が明るくなった(階段室共用灯を既存10wから15Wに更新)と居住者の皆さんからは好評だった。
(おわり)
1級建築士事務所 秋設計

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