災害関連死ゼロの社会を目指す㊻ 2026年4月

救急対応(2)-2
 今回は救急対応(2)-2として「医療機関へ引き継ぐまで」について、「脱臼」「肉離れ」「アキレス腱断裂」「熱傷(やけど)」をしたときについて述べていきます。

応急手当(外傷)~脱臼編
 最初に脱臼の場合の対応です。
(脱臼の手当て)
 ・患部をできるだけ楽にし、上肢ならば三角巾を利用して固定します。
 ・できるだけ早く医師の診療を受けさせます。
※脱臼をはめようとしたり、関節の変形を直そうとしてはいけません。関節周囲の血管や神経などをいためる危険性があります。

応急手当(外傷)~肉離れ編

 次に筋肉を構成している筋繊維や結合組織の損傷である肉離れですが、背筋の肉離れは、不自然な格好で重い物を持ち上げたときなどに起こります。大腿、下腿などの肉離れは、スポーツ外傷に多く、あまり運動をしない人が急に運動したり、筋肉に力が入って収縮しているところを強く打ったりした場合などに起こります。
 手当としては以下のものが挙げられます。
(肉離れの手当て)
 ・冷やして安静にします。
 ・背筋の場合は、マットレスの下に板を入れます。


応急手当(外傷)~アキレス腱断裂編

 次にアキレス腱断裂の場合における対応です。
(アキレス腱の手当て)
 ・歩かせてはいけません。
 ・下向きに寝かせて、副子のうえに固定します。 上向きのときにも、つま先を伸ばした状態のまま医療機関に搬送します。

応急手当(外傷)~熱傷(やけど)編

 最後に熱傷の場合の対応です。
 成人は体の表面積の20~30%以上、こどもは10~15%以上にわたる広い範囲をやけどすると重症となります。
 その手当としては以下のものが挙げられます。
(熱傷(やけど)の手当て)
 ・急いで冷たい水、水道水を注いで痛みが取れるまで冷やします。
 ・衣類は無理に脱がさず、そのままの状態で急いで冷やします。
 ・水ぶくれはつぶさないで、消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やします。
 ※軟膏、油、消毒薬などは塗りません(塗ると感染を起こしたり、医師の診療の妨げになります)。
 「医療機関へ引き継ぐまで」の救急対応はいざというとき難しいですが、普段から少しでも学ぶようにしておく必要はあります。

 

一般社団法人地域防災支援協会
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一般社団法人日本環境保健機構
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