シニア向け分譲マンション②

数少ないシニア向け分譲マンション

 「シニア向け分譲マンション(以下シニアマンション)」は、全国でも20数箇所程度と数は多くない。立地は、交通至便な郊外にあることもあれば、湖畔の様な自然環境豊かなところなど、さまざまだが、入居者の中にはまだ働いている人もいるため、交通至便な郊外に立地していることが多い。

何歳から入居できる?

 「シニア向け」と言っても、何歳以上が対象なのか。「グランコスモ武蔵浦和(埼玉県さいたま市)」のように、年齢制限を設けていないマンションもあれば、「デュオセーヌマンション(首都圏内4箇所)」のように「50歳以上」とするところも多い。
 入居時の入居者の体の状態は、基本的には自立して自分の身の回りのことができることを条件にしているところが多いが、人の助けを借りればできる場合は「可」とするところや、特に制限を設けていないところもあり、マンションにより異なる。

どんな部屋を分譲?

 シニアマンションは、高齢単身者や高齢夫婦世帯が入居するため、部屋は単身者向けの1Rから夫婦向けの2LDKまでと分譲される部屋のタイプも様々である。

充実した共用施設!

 シニアマンションの特徴の一つは、共用施設が充実していること。
 「デュオセーヌマンション」では、建物内でカラオケ・ビリヤード等を楽しめる共用施設のほかに、天然温泉の大浴場を備えている。
 「グランコスモ武蔵浦和」や「スマートコミュニティ稲毛(千葉県千葉市)」では、専用のコミュニティ施設を設け、そこで趣味を楽しんだり、英会話等を学ぶことができる。これらの活動を通して、高齢期以降を楽しく過ごす新たな仲間ができることも、特徴と言える。

三度の食事付き

 シニアマンションの特徴は、専用のレストランがあり、そこで三食賄うことができること。もちもん、各レストランで提供されるメニューは、栄養管理されたもの。
 居室内にも調理機器はあるが、レストランを活用すれば、料理に不慣れな男性には重宝されるであろうし、女性は、煩わしい家事から解放される。

医療・介護サポート体制

 シニアマンションには、看護師や介護士が常駐しており、日常の健康管理が受けられるのも、普通のマンションには無い特徴だ。
 基本的には元気な高齢者の居住を前提とするマンションだが、高齢者はいつ体調を崩すかわからない。そのため、マンション周囲の医療機関と連携し、訪問診療にも応じる等、健康管理のサポート体制は充実している。
 また、入居中、介護が必要な状態になっても、介護施設を併設しているマンションが多いため、訪問介護サービスを受けながら、生活を続けることができる。

自分で見て確かめよう

 まだ数は少ないものの、アクティブで充実したシニアライフを送るための条件がそろったシニアマンション。体験入居できるマンションもあるため、その生活を疑似体験してみては。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年5月号掲載)