災害関連死ゼロの社会を目指す㉞ 2024年4月
原則と安全行動③
今回は「逃げ遅れ三原則」および「避難三原則」に続いて、「3つの安全行動」について述べていきます。
3つの安全行動
シェイクアウト訓練は、2008年にアメリカ合衆国で始まった地震防災訓練になります。この防災訓練は、地震の際の安全確保行動である「命を守る3動作」を約1分間で、誰でも・どこでも・気軽に・簡単に行うことができる防災訓練です。
命を守る3動作
① DROP!(ドロップ)…揺れに倒される前に姿勢を低くする。
② COVER!(カバー)…手や腕で頭や首を守る。
③ HOLD ON!(ホールド・オン)…揺れが収まるまでじっとする。
訓練方法としては、あらかじめ決められた日時に、事前に参加登録した人が、放送塔などからの「訓練開始」を合図に、その時にいる場所で、一斉に「命を守る3動作」を行います。その1分後に、放送塔などからの「訓練終了」の合図で、各自訓練を終了します。
さらに日本シェイクアウト提唱会議では次のことが提唱されています。・もしあなたが室内にいるときに地震が発生したら、その場所で安全確保行動「まず低く、頭を守り、動かない」を実践する。最初に体勢を低くして地面に近づき、固定されたテーブルなどの下に入り、頭を守る(頭を守るものがない場合は、腕や荷物などを使って、頭を守る)。・もし外にいるときに地震が発生したら、まず、ビルや電柱などから離れた場所を探し、そこで安全確保行動「まず低く、頭を守り、動かない」を実践する。また運転中に地震が発生した場合、周りに何もない場所に停車し、シートベルトを締めて地震が終わるまでそこで停止する。
「まず低く、頭を守り、動かない」といえば簡単なように感じますがいざというときには中々できるものではありません。いざというときに備えるために、日頃の訓練が必要不可欠となります。
一般社団法人地域防災支援協会
https://www.boushikyo.jp/
一般社団法人日本環境保健機構
https://jeho.or.jp/
(提供 効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議)