鯉のぼりから元気をもらう… 2025-5

5月は主人の十三回忌
私が主宰する最後の法要
今後は迷惑かけず元気よく                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

 晴れやかな青空を泳ぐ鯉のぼりに元気をもらう季節になりました。今年も地元の青年団と言っても熟年団になっていますが、マンションの外階段に、沢山の鯉を泳がせてくれました。その鯉達にパワーをいただいて毎日出勤しています。雨に濡れて、上手に泳げていないのを見ると頑張れと心の中で応援したりしてしまいます。
 さて、五月産まれで五月に旅だった主人の十三回忌を迎えました。高校生と大学生だった息子達は、社会人となり、長男は結婚し可愛い孫も産まれました。これまで、元気に生きて来ることに夢中で、過去を振り返らず前向きに歩んで来ました。父親の分も頑張らなくては駄目だなと強がっても居ました。
 そんな訳で、この度の年忌法要を節目に私の主宰するのは最後にすると子供達に宣言致しました。息子達はそれぞれの人生を歩んでいます。私は、ただただ遠くから見守らせていただくだけで充分になっています。これからは、私自身が一人で息子達の人生に迷惑を掛けないように元気に生きて行く事に専念しようと思います。息子達は、それで良いと思うよと言ってくれました。
 そうと決まったら、法要の準備を万全にしなくてはと思いました。参加して下さる方々の都合を確認して日程の調整、法要堂の手配、ご住職との打ち合わせ、墓花まで距離があるので、三歳の娘の居る長男に合わせて、長男一家、私と次男は現地に前泊することにしました。観光地に隣接しているので、高い宿泊料のホテルになってしまいましたが、当日を無事迎えるのが一番の目的です。
 その日が迫って来ると、不安が襲って来ました。会食の会場までの案内は大丈夫か?ご住職にお布施を渡すタイミングはいつか?来ていただいた方にする挨拶はどうしようか等々、考え過ぎてしまっていました。
 そんなある夜、久し振りに主人が夢に出て来ました。大丈夫だよと言ってくれたのかな。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2025年5月号)