東日本大震災の遺構を訪れました 2023-9

暑さはもう少しの辛抱
9月1日は防災の日
忘れてはならない大震災

 連日の猛暑の疲れは、出ていませんか。九月になりましたが、まだまだ残暑は続くと思われます。もう少しの辛抱です。虫の音と涼しい風を楽しみにして、もう少し頑張りましょう。そして、体調を崩している方は、一日も早く回復されます様にお祈り致します。
 今月の一日は、防災の日でした。大正12年に起こった関東大震災は、今年で百年目を迎えます。その日を忘れない様に定められ、毎年、各地で様々な災害に備えた訓練が行われます。私自身も小学校の頃から、慌てず騒がず落ち着いて行動する大切さを教え込まれて来ました。
 私の祖母は、関東大震災の時、女学校へ通っており、震災が発生した時、自宅で絵を描いていました。筆洗いの水が、カタカタと動き出し溢れ、やがて強い揺れが襲って来ました。不安に思っている頃、近所の大人達が来て、火災が近づいているから、家財は外へ出した方が良いと言って、家具や布団を庭へ投げ出しました。結果、遠方の火事から飛来した火の粉により、正絹の着物や布団生地は燃えてしまいました。祖母の家は、火災にはならずにすみましたので、何もせずに家の中に居た方が良かったと思ったそうです。
 その後、大きな戦禍の中を生き抜いた明治の女は、凛とした美しい人でした。亡くなる直前まで背筋がしゃんとしていました。この時期になると思い出すのは、祖母のことです。
 そして先日、東日本大震災の遺構を訪れる機会に恵まれました。仙台の駅から海へ向かってバスに乗る間、十二年前に連日の様に報道されていた光景を思い出して居ました。海岸の慰霊碑には、高齢の方、幼い子供達その母親の名前が刻まれており、その時の状況を想像すると、手を合わせ祈る事しか出来ませんでした。温かい日常風景が失われました。
 歩いて多くの方が避難した荒波小学校へ行きました。社会見学へ来ていた小学生達と出会い語り継ぐ事の大切さを感じました。

集合住宅管理新聞「アメニティ」(2023年492号掲載)
【つづく】