タエコマンションライブ 2016(1月~12月)

戸建ての管理は大変
その点マンションは安心
私には花の手入れも無理

 

 

 今年も残すところ1カ月となりました。師走です。寒かったり、少し暖かかったり、早めに積雪があったり、寒さの厳しい冬になるのでしょうか。車通勤の私としては、路面凍結が心配です。
 さて、我がマンションでは、年末へ向けて外階段の塗装工事中です。それとともに各戸の玄関付近の塗装もしているので、塗料の乾く匂いが気になるこの頃です。それでも、マンションに住んでいると、築年数に応じて計画的にメンテナンスされるので安心して暮らせます。
 実家は一戸建てなので、屋根の塗装、壁面の塗装、庭の植木の手入れ等、戸別で計画的に考えないと駄目なので大変です。管理会社に任せ、管理費を毎月払っていれば安心していられるのは、金銭計画もきちんと出来ないどんぶり勘定の私には、都合が良いです。
 実家の母は、本当に良く管理していたなと思います。庭付きの家に住みたいと憧れますが、私には無理です。
 例えば、今年は屋根の補修をしたから3年後は壁面のペンキ屋さんを頼まないと駄目だなとか、庭の芝に薬を撒いて、来週は芝刈りをしようとか、自信がありません。
 私の親しい友人は、女性の一人暮らしなのに、一戸建ての家を購入し、二匹の飼い犬のために、広い庭を用意し定期的に芝の手入れをしています。いつ行っても青々とした芝は気持ち良く飼い犬も大喜びです。もちろん手入れの行き届いた家屋も素敵です。多忙な仕事があっても、しっかりと管理できる彼女を尊敬してしまいます。
 何年か前に、バルコニーでガーデニングをしようかと思い、プランターに花を植えました。カーブした柵にそって3台並べました。ホームセンターで、花の苗を購入し色彩を考えて植えました。順番に、花を咲かせてくれました。が、肝心のその後の手入れが出来ない私です。土だけになったプランターが残されています。花の塗り絵が精一杯なのです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年12月号掲載)

 

高齢の居住者が増えました
車椅子が利用できるように
スロープの改修工事を実施

 

 

 朝晩冷え込むようになって来ましたね。寒くて目が覚めるようになりました。ふんわり毛布が手放せないし寝床から出るのに勇気が必要な季節です。お気に入りのコートを着て出掛けられるけれど、寒いと肩こるなぁ!なんて考えているこの頃です。
 さて、我がマンションも世間の流れに逆らわず高齢化が進んでいる事は、以前にもお伝えしました。車椅子用やシルバーカーで移動しなければならない高齢居住者が増えました。ディサービスの送迎で車椅子を持って住戸に迎えに行く場面も毎日のように見掛けます。
 そんな状況にも関わらずエントランスホールへ続くスロープが狭すぎました。というのもマンションの新築当時は、若い世帯が多く、我が家もそうでしたが、ベビーカーが利用できれば良かったのです。そんな狭いスロープを歩行器、杖、車椅子の高齢居住者が苦労して乗降していました。
 そして、いよいよ工事が始まりました。既存のスロープを利用して幅を広く、傾斜をなだらかにして車椅子も介助無しで利用出来るようになりました。そんな工事の様子をシルバーカーに乗った居住者が見守っていました。かつて、管理組合の理事会でバリバリ働いていた方です。
 その方は、理事長だった頃、「このマンションも高齢化が進んで行きます。そして、子供達が独立し高齢世帯が増えます。そんな中、災害時に備えて、管理組合で何か対策を考えましょう」と働いていました。ところが、エントランスホールのメールボックスにも、個人名を出したくないと言う方も多くて、家族構成が明らかになるのは個人情報保護の重要視される現代の中でどうなのだろうと、かなり白熱した話し合いになったのです。住民一人一人の事を把握するのは、大切な事ですが、知られたくないと考える方も居るのです。
 しかし、同じ屋根の下に住む仲間として、お互いの事を知り助け合いたいですよね。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年11月号掲載)
【つづく】

 

我が家のリフォームはまだ先…
自分で出来ることをやろう!
とりあえず風呂場のカビ退治

 

 

 秋も深まり、10月になりました。今年も残すところ3ケ月となりました。1年がたつのは早いですね。汗ばむ日が続いてますが、もうじきに肌寒い日々がやって来るのでしょうね。素足で靴を履くのが気持ち良かったのですが、ブーツを準備しようかと思います。
 さて、数日前よりマンションの同じ階の居室でリフォーム工事が始まりました。剥がされた壁紙や絨毯、外されたユニットバスなどを見ると、そうだよなぁ、築30年余りして我が家もやりたいなと思いつつどんな新品が、運び込まれるのか気になるのです。休みの日に工事中の開け放たれた扉の隙間から覗いてやろうと試みましたが駄目ですよね。そんな事はいけません。想像するだけにします。
 そんな訳なので、とりあえず今の我が家を快適にするにはどうすれば良いか考える事にしました。風呂場、台所のリフォームはすぐには出来ません。念入りに掃除をして見た目を少し良くすれば、あと何年かは我慢出来るでしょうか。換気扇の汚れが気になるので、今流行のプロの掃除業者に頼むのも良いかな。ついでに風呂場の取りきれないカビの掃除もやってほしいのです。お金は必要ですが、取り換える事を考えれば一つの方法でしょう。
 しかし、お金を使わずに自分でやれる事はやらないと駄目だよなと思うのです。最近、テレビのバラエティ番組でタレントさんが、汚れた家をプロ級の技で美しく蘇らせていますね。参考にしようかと考えますが、我が家にも来てほしいな、いつでも取材オッケイなんだけどなぁ。やはり、自分でやりましょうね。スマホがあれば簡単な掃除の方法を検索出来るし、私には人並み外れた体力と集中力があるのですよ、忘れてました。
 まず、風呂場のカビ退治からやってみました。天井を洗うと濡れてしまうのでほぼ裸になって、泡状の洗剤を黒ぽっくなったユニットバスの隅々に吹き付けてブラシで擦り始めて気付きました。鞭打ち後遺症が、痛い。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年10月号掲載)
【つづく】

 

回覧板で防災訓練参加のお誘い
近隣との交流が減った今こそ
地域で助け合いの体制作り大切

 

 今年の夏は、台風の連続来訪で終わろうとしています。各地で大きな被害が出ています。我がマンションでも、集中して雨に降られると1階の住戸では、排水が間に合わない事で、トイレ等の水が逆流するのではと心配になります。そこで日頃から外回りやバルコニーの排水口にゴミや枯葉が詰まらないようにしなければなりません。
 さて、9月1日は関東大震災を教訓に意識を高めるための「防災の日」です。防災訓練への参加の回覧板が回って来ました。マンションを含む町内会が、一堂に参加する事で、実際に災害が起こった時に、隣近所が助け合える体制を整えるのが目的のようです。
 築30年近くなって来た現在、住民の高齢化、入れ替わりにより隣近所の繋がりが希薄になっています。このままでは、実際に災害が起こった時に助け合える事が出来るだろうかと不安は大きいです。実際、隣りの方もどんな方だかわからないのです。
 子供達が、小さな頃は小学校の登校班、子供会の行事で地域の方々と交流する機会が多く、顔馴染みの方々も沢山いました。避難訓練も小学校を中心で行われるものに参加し、引き渡し訓練では、大地震が発生し、子供達だけでの帰宅が困難となった時を想定し、親あるいは依頼された人が迎えに行き、子供と自宅へ帰るというものでした。共働き家族では、地域との繋がりなくしては実現しない事です。
 その地域との繋がりも、子供達の成長につれ難しくなっています。親達も、仕事で家を留守にしている時間が長くなります。我が家も長男は、他県で一人暮らし、次男は、大学とアルバイトです。私は、夜勤もある仕事です。家族内での安否確認も不安な状況です。
 そんな訳で、今回の大規模な避難訓練に参加する事で、地域の繋がりを新たにするきっかけになると良いなと思います。独居の方も増えています。大切な事ですね。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年9月号掲載)
【つづく】

 

主婦の見方、食材の宅配を利用
猛暑時は冷凍食品がとけることも
夏場は自分で冷凍品を買いに

 

 

 今年の梅雨は、長かったですね。ジメジメで、蒸し暑くて、体調を整えるのが大変でした。
 疲れが、なかなか取れない、古傷が痛む、頭痛、肩こりが辛いという方も多かったでしょう。
 そんな時は、美味しい物を食べてゆっくり休んで、夏本番に備えましょう。
 働く主婦の味方、子育て中の忙しいお母さんの味方と言えば、食材や家庭用品の戸別宅配ですね。私も、子供達の小さな頃から利用しています。週に一回、冷蔵庫が満タンになると安心します。そして、次週の宅配日まで、ある物で工夫して夕食を作るように頑張ります。
 予定通りにならなかった時、違う物が食べたくなってしまった時、仕事帰りに買い物に行きたくなった時にはスーパーに行きますが、休日以外は買い物はしません。
 子供が小さくて家に居る時間が多かった時は、集会所に届けてもらう集団購入を利用していました。
 10名程度のグループで加入して全員の注文が、まとめて届けられる訳で、それを全員で集まって分別して行くのですが、それぞれの生活、食事情が見えてしまう様な難点もありましたが、食材の利用方法や先輩ママからの子育てアドバイス等もいただいたりで楽しみな時間でした。
 そして現在は、フルタイムで働いているので戸別の宅配になりました。
 配達は日中なので、玄関前に発砲スチロールの箱とミニコンテンナに入れて積まれています。冷却剤とドライアイスで守られて食材は届くのですが、トラブルがない訳ではありません。
 我がマンションの玄関先は、午後になると西日がまともに当たる方角に建てられています。そのため、宅配の業者の方には、ドライアイスは多めに、防熱カバーは忘れずにと伝えてあるのですが、冷凍食品が溶けてしまっていたことがあります。
 西日の当たり方が想像を超えていたのです。交換してもらいましたが、申し訳なく思いました。
 冷凍食品は、夏場は休みの日に買いに行くことにしました。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年8月号掲載)
【つづく】

 

元気がとりえの私でも
先日、奥歯が痛くなり
久し振りに歯医者へ

 

 

 日差しの強い、蒸し暑い季節がやってきました。スポーツイベントなどでの熱中症での救急搬送者のニュースが多くなりました。普段あまりお茶や水を飲まない方も水分をしっかり摂る事と日射しの強い時間帯は、外出を控えるなど予防に努めたいですね。
 さて、私、いつの間にか歳を重ねまして、あと数年で還暦を迎える事になりました。びっくりですね。赤いちゃんちゃんこ着て孫に囲まれてのお祝い風景がイメージでしたが、そんな事とは遠い毎日、長男には彼女も居ない、次男は大学生、まだまだ仕事に追われている日々が現実です。楽隠居が出来ていたのは、かなり昔の話しですね。ただ孫が出来た友人は居るので、孫が出来たら楽しいだろうなと思います。しかし、我が家の息子達には彼女も居ない。夢ですね。遠い夢。
 そんなわけで還暦間近の私ですが、幸い身体は丈夫です。健康診断の結果もほとんどの項目がAランクです。ただ一つ、悪玉コレストロールのみがやや高め。でもこれは食生活を改善し、次回の診断では正常値にする予定。全てAランクを目指しています。
 しかし、先日、奥歯が痛くなり、肩凝りも酷く頭も痛くなってきました。頭痛薬飲んで、湿布をして仕事をしていましたが、元気だけがとりえの私、久し振りに仕事や夜勤が辛いと思いました。思えば、歯医者に行ったのはいつだったか、還暦間近で、いよいよ歯に来たかと不安になりました。虫歯はないはず。
 早速、近所の歯医者に予約をして受診しました。問診してレントゲン撮影をして、近頃は口中の情報が全て映像診断出来るのですね。歯科技術の進歩に感動しました。
 痛みの原因の説明受ける前に、歯の掃除と歯茎のケアをして頂き、多少の出血と痛みはあったもののさっぱりしました。そして終る頃には、奥歯の痛みは消えていました。
 原因は、神経のない奥歯の根の炎症でした。最終的な診断は抜歯。でも、待って!

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年7月号掲載)
【つづく】

 

皆様、ソファの角に要注意!
角にぶつかり足の指を骨折
出勤前あわててはいけません

 

 

 梅雨入り前より、蒸し暑い日が続いている関東地方です。公費横領、刺傷事件等頭を悩ませる出来事の多いこの頃ですが、明るく前向きに元気に過ごそうと心掛けています。
 そんなある日ですが、この世に産まれて初めて骨折をしてしまいました。骨って折れるんだなぁと実感しました。
 これから夜勤だという夕方、天気が良かったのでバルコニーには、洗濯物が沢山干してありました。今日は、大学もバイトも休みという息子に、全てを託して出掛ければ良かったのですが、スイッチオフになっている息子はまったく使い物にならないのです。以前の夜勤の晩、外に出しっ放しにされて明け方の雨で大変な事になった経験があったので、出勤時間間際にバルコニー目掛けて走ったのがいけませんでした。リビングの真ん中辺りに置いてあるソファの角に、思い切り足の指をぶつけてしまいました。痛いと思いましたが、洗濯物を全て取り込み片付けて、ふと足の指を見ると不自然な方向に曲がっています。
 すっかりくつろいでいる息子に、指ってこんなだった?と聞いてみました。何か変だねと言う返事です。まずい、勤務に穴はあけられないと思った私は、思い切り引っ張りました。コキン!と音が出て指は元に戻った感覚がしました。職場に行けば看護士さんが居るので看て貰えるので多少の痛みのある左足を靴に入れて職場へ行きました。
 とりあえず、湿布して、包帯で患部を固定して、痛み止めの薬を飲んで一晩、頑張りました。介護士という職業、ほぼ一晩中、小走り状態、痛みを感じない歩き方も発見しました。他のスタッフも気にはしてくれましたが、皆が大変なので頑張るしかありません。
 翌朝、勤務が終って左足を見たら、紫色になっていました。びっくりです。病院へ行ったら、左足指第四趾骨折でした。とりあえず一週間休みましたが、左足をかばいながら、勤務続行中。ソファの角には注意です。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年6月号掲載)
【つづく】

 

元気に泳ぐ鯉のぼりのように
一日も早い熊本の復興を願う
少しでも役に立つ事をしたい

 

 

 初夏の風が爽やかな季節となりました。今年もマンションの外階段からエントランスホールの屋根に張られたロープに、鯉のぼりが泳いでいます。風を受けて元気に泳ぐ様子を見ると頑張ろうという気持ちになります。
 夏に行われるリオデジャネイロのオリンピックの参加選手が次々と決まり、発表されています。私事ですが、長男の高校時代の水泳部同期のチームメイトが初出場を決めました。彼は、同期の仲間達の希望だったので、我が息子の事のように嬉しいのです。他のチームメイト達は社会人となり、水泳を通して学んだ事を糧として活躍しています。皆が、忙しい仕事の中、集まって応援ビデオを作りました。参加が決まった選考レースも応援に行きました。仲間の気持ちが力になったと信じたいです。活躍を期待しています。
 さて、そんな明るい話題に興奮している時、熊本で大きな地震がありました。そして、東北の震災の時の事を思い出しました。私の住む県内でも津波の被害がありました。又、息子の同級生の家が津波で流されました。そんな事もあり、色々な方の安否が気になり、被害が広がらない事を祈るばかりです。
 そして、やはりマンションに暮らしているので、亀裂の入ったマンションの被害情報は気になりました。どうなるのでしょう。修繕をしたら住み続けられるのでしょうか。今後の報道に注目したいと思います。
 連日報道される被災地の様子は、気の毒でどうにかならないかと思います。車の中で、生活する、体育館で、生活する、なかなかおさまらない大きな揺れの中で過ごさなければならない不安は、その場に居ない私の想像を上回るものでしょう。一日でも早く、不安が一つ一つ解決する事を願います。
 今の私に何が出来るでしょう。何の役に立てるのでしょう。直接に役に立つ事は出来ませんが、私の大好きな地元のくまのキャラクターの商品を購入する事で力になります。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年5月号掲載)
【つづく】

 

何かを始めたくなる春!
さて、部屋のリフォームを
自分の手でやってみようか

 

 

 桜前線北上中ですね。我がマンション近くの小学校の桜も蕾のピンクが目立ち始めました。入学式には満開の桜が見られるでしょうか。今年の桜は、開花は早かったのですが、寒の戻りが厳しくて長い間楽しめそうです。
 そして、電車や町では真新しいスーツに身を包んだ新入社員の若者の姿が多く見られるようになりました。就職活動は大変だったと予想できるので、頑張って社会の一員として力を発揮して欲しいです。身体より大きいランドセルを背負った新一年生も見られるのは、もうじきですね。
 春になると、キラキラする気分になるのは私だけでしょうか。初心になって何かをしようと思ってしまいます。
 さて、今春は何をはじめようかなと思案中です。職場で、新入社員に仕事の指導等をしていると、その初々しさに自分自身が新卒で新入社員だった頃を思い出して胸がキュンとします。
 あの頃のあんな気分を味わいたくて何かを新しく経験する春というのをやってみたくなりました。
 先月報告したマイブームの大人の塗り絵に取り組みながら、気持ちを集中させながら考えます。そして、時々手を休めてリビングを見回してみます。
 築30年近くなるこのマンションの内装は白中心ですが、だいぶ汚れてくすんだ色になっています。壁紙を貼り替えたいと感じていましたが、業者に依頼したらけっこうな出費になります。今の我が家には無理なので諦めていました。やるとしたら、全部屋をやらないとバランス悪いですからね。
 そうだ、これです。壁紙の貼り替えに挑戦というのはどうでしょう。近頃、テレビ等でリフォームを取り扱ったものが多く、それを観ていると壁紙を貼るのは、そんなすごい事でもなさそうですよね。頑張ってみよう。
 早速、明日からどんな方法でやるかを研究してみよう。プランだけで終りませんよう。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年4月号掲載)
【つづく】

 

「大人の塗り絵」は
どこでも出来るので
今、はまっています

 

 

 春の足音が、聞こえて来ました。急に冷える朝もあります。うっすら雪化粧をした家々の屋根に日の光が当たると煌めいて美しいです。桜の開花は、もうじきですね。
 さて、『大人の塗り絵』に夢中になっています。書店には、コーナーまで設けられており、テレビのワイドショー番組でも紹介されています。天邪鬼の私は人気があると思うと人真似の様で嫌だなと始めは思っていました。が、やり始めたら完全にはまりました。
 今まで、木目込人形作り、エコクラフトの籠作り、ペーパークラフト等、取り組んで来ましたが、塗り絵はマンション暮らしにはぴったりの趣味でした。どれも道具や材料がかなりの量になります。制作中もリビングのテーブルの上いっぱいに広げないと出来ません。3LDKですが、息子の部屋と寝室以外で作業するのはリビング以外ないので、アトリエが欲しいなと贅沢な夢を描いていました。
 そんな訳で、時間とパワーのある時でないとなかなか創作意欲を満たす事が出来ませんでした。ダンボール箱から道具と材料を出して片付ける作業は、ひと仕事ですから、やりたいなぁと思ってもなかなか出来なくて、欲求不満が溜まったものです。
 ところが、塗り絵は、塗り絵の本と色鉛筆があれば始められます。広げたままにしていても食事のスペースは確保出来ます。家事のひと休みの時間、仕事へ出掛ける前でも、支度が早く出来た僅かな時間でも1カ所だけ塗ってみようかと作業出来ます。少しずつ、少しずつ塗り重ねて行くのが楽しいのです。
 心を整える、認知症予防にもなると言われています。確かに美しい花の絵、風景、可愛らしい動物、模様を眺めて、どんな作品に仕上げようか、どんな色彩にしようかと色鉛筆で色を塗る作業は単調ですが、精神的に落ち着きます。癒やされます。
 そうして出来上がった作品は、額へ入れてリビングに飾ります。大満足の日々です。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年3月号掲載)
【つづく】

 

再会した旧友たちと
始めたスマホライン
精神的に無理が生じて

 

 

 寒い日が続いています。都内でも雪による交通機関の混乱で大変な思いをされた方も多いようです。受験や就職活動中の学生さん達には、体調を崩さないでねとお伝えしたいです。又、年明けの1カ月間で、悲しい事件、事故が多かったですね。これからは良い事が続きますようにと祈りたいです。
 さて、あと数年で還暦を迎えようとしている私自身が、スマホのラインに悩まされて精神的に病んでしまう状況になるとは思っていませんでした。きっかけは古い友人達と久し振りに再会し、とても楽しかったのでその勢いでグループラインを作ったのです。やり取りは、日常のたわいのない事なのですが、続けるにしたがってそれぞれの自我が出てしまうのですね。それに、若い頃は同じような環境に居た友人達ですが、月日の流れの中で境遇も生活レベルも違って来ているので、少しずつやり取りに無理が生じて来たのでしょうか。送られて来る言葉が気になり始めたのです。誰に悪気がある訳でないのです。気にする自分が悪いのでしょう。
 まずは、ラインを見ないようにしました。でも、すぐ気になってしまうのです。見るだけで送らない事にしました。でも、返さないと駄目な気がして返してしまう。そうすると、その反応に考え込んだり、深読みして腹が立って来たりする。ラインでの虐めトラブルもこんな事なんだなと思いました。
 とにかく抜け出さなくてはと思って長男に相談してみました。スマホ世代の子供達の方が冷静ですよね。私の活躍の場は仕事で、そこに本当の母さんを必要としている人達が沢山居るのだから、すぐに止めろと言われました。その通りですね。旧友のほとんどはたまに会ってその場で思い出話で盛り上がれば楽しいけれど、それは継続しません。育てた子に教えられました。流石!私の息子だ。
 私の生活の場は、老朽化してリフォーム必至のこのマンションと仕事、それで充分。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年2月号掲載)
【つづく】

 

マンション購入から始まったこの物語
休む事なく書き続けた26年でした
これからもよろしくお願いします。

 

 新しい年の始まりです。アメニティは、この新年号で創刊400号を迎えます。おめでたいことです。気持ちも新たに、これからも末永く集合住宅に暮らす私達の支えになって頂きたいと思います。
 私が、このマンションの暮らしを書き始めたのは、平成2年からです。もう26年になるのですね。拙い文章にお付き合い頂きありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。
 この間、色々な事がありました。マンションの購入をきっかけに、様々な日常の生活を書いて来ました。妊娠、出産、子育て、夫の両親との別れ、実母との別れ、夫の病気、看病、そんな中で、今月は、原稿書けないかなと思う場面もありました。でも、そんな時、いつも側で励まし、一番最初に目を通してくれる主人が居ました。
 だから、切迫流産で入院中のベッドの上、帰省する列車の中、子供のスイミングのギャラリー、夫の入院中のベッドの端に腰掛けて書いたり、どんな時でも書き続ける事が出来ました。この26年間、休んでいません。これは自慢して良いですよね。
 このマンションの物語は、我が家の歴史でもあります。子供達の成長の記録です。そして、母親としての私の成長の記録です。毎月何を書こうかなと考える時、世の中で起こっている事、子供達の回りで起こっている事、様々な出来事を参考にして来ました。
 そして、いつも私の側で、私の書く文章に共感してくれる主人が居ました。多くの参考になる意見を提供もしてくれました。主人が最初に目を通してくれたから、続けられた気がします。そんな主人も、平成25年、私と二人の息子を残して、逝ってしまいました。
 それでも、私は、この物語を書き続けます。主人との生活は永遠だと思っていましたが、そうではありませんでした。主人もきっと同じ気持ちでしょう。でも、私は、これからもいろんな事を考えて生きて行こうと思います。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2016年1月号掲載)
【つづく】