「管理計画認定制度」に思う(471号12月)

 将棋の藤井四冠が竜王を獲得して四冠になった直後の談話はこうだ★「まだ実感がないが、それに見合う実力をつけていければ」★新たな地位獲得への感激でなく、次の前進に向けての通過点としてとらえる★ここに止まぬ進歩の源泉があるのだろう★タイトルもそうだしランクもそうだが到達目標なのではなく、さらに実力をつける出発点なのだ★ここで思うのはマンションの管理計画認定制度のことだ★これはマンション管理適正化推進法改正にともない行なわれるもの★普通に自立的運営をしている管理組合なら基準はカバーできる★ところが今行なわれているキャンペーンは認定の仕組みを自治体がどうやるか誰が援助するかなどシステムづくりで肝心の管理組合の管理をどう良くするかに目が届いていない★問題は組合が実力をつけることだが。
集合住宅管理新聞「アメニティ」471号(2021年12月)掲載