マンション大規模修繕30年の歩み(前編)

 世の中は好景気に浮かれ、いよいよバブル景気に突入しようとする頃、いちはやく「スクラップ&ビルド」を否定し、「トータルメンテナンス」の必要性を説いて全国行脚した先駆者達がいました。大規模修繕工事や長期修繕計画という今では当たり前の言葉すら、まだ世に浸透してなかった時の話しです。
あれから30年、「リフォーム産業」は新築需要を上回り、マンション改修というカテゴリーは「業界」として確立し、建物を改修することが当たり前の世の中になりました。マンションの管理や建て替えに関する法律も生まれましたし、様々な事件や大震災からの教訓も数多くあります。
一方で、情報の錯綜や競争の激化が問題となりつつある今の世の中、「本当に望ましいマンション改修の姿とはどうゆうものなのか」、改修の中身やあり方が今問われています。先駆者たちの歩みを見ながら、皆さん一緒に「トータルメンテナンス」のあり方を見つめ直していきたいと思います。
 日時 3月9日(水) 18時~20時半
 会場 建築家会館1階大ホール (東京都渋谷区神宮前2-3-18)地下鉄銀座線「外苑前」駅下車徒歩5分
 定員50名(先着順受付)
 受講料1000円 (学生無料)
(プログラム)
1.マンション大規模修繕とは何なのか
宮城秋治(宮城設計一級建築士事務所)
2.マンション改修30年史
①外壁編:奥沢健一((株)スペースユニオン)②防水編:岸崎孝弘((有)日欧設計事務所)
③二次部材編:鈴木和弘((有)八生設計事務所) ④設備編:柳下雅孝((有)マンションライフパートナーズ)
主催 公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部メンテナンス部会
申込先:JIA日本建築家協会/関東甲信越支部