災害関連死ゼロの社会を目指す㉖ 2022年12月

 災害は一般的には自然現象により起こる地震や水害などが挙げられますが、一方で人為的な原因によって引き起こされる災害もあります。例えば列車や航空事故、原子力事故や戦争などです。特に10月に入り北朝鮮からの弾道ミサイル発射が話題となっており、今回はその際に発令された全国瞬時警報システム(Jアラート,以下Jアラート))について説明します。


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アラートとは

Jアラートとは、弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報、津波警報、気象警報などの緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステムのことです。但し、10月の宮城、山形、新潟3県の住民にJアラートで知らせた時、発信のタイミングで問題が起きました。その点を踏まえ、今後の課題として議論が活発化されています。

 

Jアラートが鳴った場合には

もしJアラートがなった場合、私たちはどのような対応をすべきか以下にまとめてみます。


屋内にいる場合

・エアコンや換気扇を止める
・窓から距離を置き、窓のない部屋に移動
・地下室がある場合は地下室へ
・屋外にいる場合
・頑丈な建物へ移動
・地下街など地下に入る
・近くに建物がない場合、地面に伏せ、頭部を守るもしくは物陰に身を隠す

運転中の場合

減速して車をハザードを付けて左側に止め、頑丈な建物もしくは地下に避難する

・地下駐車場に駐車
・電車に乗車中の場合
・窓から離れ、中央に移動
・低姿勢で、頭部を守る

では、万が一にミサイルが着弾した場合にはどうするのかについて以下にまとめてみます。

屋内にいる場合

・窓を閉め、換気扇やエアコンを止める
・目張りをして室内を密閉する
・屋外にいる場合
・口と鼻をハンカチで覆う
・現地から離れる
・密閉性の高い屋内もしくは風上へ避難する


日頃の行動

 実際にはJアラートの受信からミサイル通過もしくは着弾までわずかな時間しかありせん。その中で少しでも落ち着いて行動するためには、やはり日頃からの備え(物品、心、行動など)が必要です。万が一にもJアラートが鳴り、私たちの身に危険が及ぶ可能性がある場合も慌てず行動はできるよう日頃からの心掛けが大切となります。

 

災害関連死ゼロフォーラム
https://zero-forum.jp/

一般社団法人地域防災支援協会
htps://www.boushikyo.jp/

一般社団法人日本環境保健機構
https://jeho.or.jp/