飼い猫、ペットクリニックへ 2021-04

桜の花が満開の春です!
我ペットは受難の季節
年に一度の予防接種へ

 桜の花が満開です。今年の桜は気が早くてマンションの近くの小学校では、散り始めており、入学式の頃には葉桜になってしまいそうです。それでも、コロナ禍の沈みがちな気持ちを前向きに明るくする力があります。どんな時でも美しく咲いてくれる桜の花に、今年程癒やされた事は無いかも知れません。

 さて、春風が爽やかなこの季節はペット達にとっては受難の頃です。我が家の猫ちゃんも、毎年三種混合のワクチンを接種しています。家の中だけで過ごさせているので、外に出る子達が罹る様な病気の予防はしないので、注射一本だけが彼の試練です。

 家の中の世界だけで生きているので、年に一回のペットクリニックへの外出は重大な出来事です。次男には有休をとってもらい私に休みを合わせ混雑する休日は外して出掛けました。外出用のケージに入れて次男に抱えてもらい私の運転する車に乗ると暫くは鳴いていましたが、そのうち静かになり、触れると肉球に大量の汗をかいています。緊張しているんですね。気の毒ですが、健康に長生きしてもらう為には仕方がありません。

 クリニックに着くと狂犬病の予防接種をするワンちゃんも順番を待っています。ケージの隙間から鼻でクンクンされ、これ以上小さくなれない位に小さくなって肉球はますます汗でいっぱいです。大丈夫だからねと声を掛けてもどうにもなりませんよね。もう既に全然大丈夫ではありません。クンクン攻撃は続きます。

 そんな状況を耐えた後に漸く順番が来ました。いかにも獣医という先生に大きな手で身体のあちこちを触られても抵抗も出来ずに注射をされ、これで終わりと思ったら、心音に問題があるので検査をしましょうと夕方までの半日入院になってしまいました。気の毒にケージに入れられクリニックの奥へ連れて行かれてしまいました。
 検査結果を待つ時間は長かったです。この日は私にとっても試練の日となりました。

集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年4月号掲載)
【つづく】