今年の誓いはすぐ怒らないこと、しかし… 2020-2

息子たちと今年の誓い
私は「すぐ怒らない事」
誓いはすぐに破られた!

 

 新しい年を迎え、今年は心を広く持ち全てを許し、怒らず我慢する事にしようと誓ったはずの私でしたが、僅か1カ月でそんな誓いは無かった事になってしまいました。

 

 人間六十年間もやっていると、職場を始めあらゆる世の中の場面で、いくら何でも違うでしょうがぁ!と言う見逃せない物事が多くなってしまいます。それらに、いらいら怒って反応していたら、ストレスが溜まってしまうので、大きな気持ちで受け止めて温かく見守りましょうと決心したのですが、無理でした。
 結婚が決まった長男が帰省していた正月三が日、独身最後だからと二男と親子三人で、新年を迎えたのです。元旦の朝、各々が新年の誓いを立てた訳です。
 長男は、大好きな彼女と幸せな家庭を築くためにますます仕事を頑張る。
 二男は、入社三年目を迎える今年、先輩に頼らなくても仕事のノルマがこなせるようになり、会社の利益になる人間になる。
 そして、私はあらゆる物事にすぐ怒らないと息子達の前で宣言したのです。
 ところが、正月早々に出掛けたショッピングセンターのフードコートで、怒りが爆発してしまったのです。息子達と同時に注文したのに、私の食事だけが出て来ないのです。息子達が食べ終わりそうになっても何か事情があるんだろうなと急いでないしと待っていましたが、長男が最後の一口を食べ終えたところで、いくら何でも遅すぎると注文カウンターに行くと、番号札は渡されているのに注文が入っていなかった事実が伝えられました。
 〝私は、いつまで待っていても出て来ない食事を待っていたのですね、どういう訳ですか?〟と怒りの声を発してしまいました。長男には、〝たった一日で誓いは破られたね〟と言われてしまいました。その後は今まで通り。
 しかし、今月からまた、挑戦してみようかなと思います。怒りの言葉は一回飲み込みます。

 

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2020年2月号掲載)
【つづく】