タエコマンションライブ 2009(1月~5月)

孤独死発生にショック
今後回覧版は直接手渡ししましょうという事に

 

 

 師走ですね。子供達の行事、自分の仕事や9月に追突された怪我のリハビリに追われている間に、季節の移り変わりに気づくのを忘れていました。毎日通っている、マンションの近くの銀杏並木が、見事に黄金色に色づいているのです。私が様々な出来事に、一喜一憂している間も、銀杏は今までと同じように美しく色づいてくれたのです。元気をもらった気がしました。
 さて、先日、マンションの管理組合の回覧が回って来ました。いつもの町内会の広報や定期検診のお知らせではなく、衝撃的な内容だったのです。
 それは、マンションの一室で、死後数日経過した遺体が発見されたというのです。独居の方だったようです。連絡の取れない家族の方が心配されて尋ねていらっしゃり、管理人さんと警察と共に室内に入ると既に死亡されていたそうです。
 ショックでした。高齢化の進む公団住宅での孤独死のニュースを他人事のように聞いていたのです。新築当時から住んでいるので、何となく知っている顔も多いしと、日頃は交流はなくても安心して暮らしているのです。
 でも、違うのですね。入居当時から20年近くの歳月は流れ、子供たちは成長し、親たちは高齢になっているのです。元気で働いている人たちは、朝、エレベーターで挨拶したり、駐車場で顔を見かけたりするので、頑張って働いているんだなと確認することができるのですが、最近、見掛けなかったりしたら、どうしたのかなと訪問し合うことも必要なのだなと思いました。
 そんなわけで、まず、回覧板は直接手渡ししましょうということになったのです。今まではドアのノブに掛けるのが、ルールになっていたのですが、災害時に備えて、隣室にどんな方が住んでいるのか。知る意味でも大切なことなのでしょう。両隣りに人が住んで居るのに、独りで死んで行くなんて淋しいことです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年12月号掲載)
【つづく】

 

再び交通事故に遭遇
治療中での仕事はきつい皆さん気をつけましょう!

 

 

 

 

 今年も残すところ2カ月となりました。やり残した事はないかしら、年始の目標は、達成できたでしょうか。子供たちには日々檄を飛ばしている自分自身には、反省している今日この頃です。
 ところで、私、再び事故に遭遇してしまいました。思えば、マンション前で後方無視の営業車に接触されたのに始まり、高速道路で落下物が、フロントガラスに当り、そして、今回は、人身事故となってしまいました。幸い加害者ではなく、どれも被害者なので良いと言えば良いのですが、事故後はすべての計画が変わってしまうので困るのです。
 その日、仕事を終えた私は、明日は子供の水泳大会があるし、早く帰って夕食を食べさせてなどと考えながら運転をしていました。しかし、道路はいつになく渋滞しており、それでも、帰宅後の家事のシュミレーションをしたりして、長い信号待ちで動かない車中に居たのです。そんな時、突然、大きな音と共に背中に衝撃が走りました。何が起こったか、考えがまとまるのに、少し時間が必要でした。が、追突された!と気付くと直ちに車を降りて、逃げられたら困ると思ったので、大きな声で、「警察に電話してください!」と叫びました。いざという時に近くに居るドライバーに加害者の車のナンバーを記憶してもらうためです。その後は警察を待ったり、救急で病院へ行ったり、息子は、大会の前日にコンビニ弁当です。気の毒でした。
 それから1カ月、頚椎捻挫、腰椎捻挫、両肩負傷の診断を受けた私は、治療を続けているわけで、人手不足なので仕事を休んだのは1週間だけで、毎日、治療しながら仕事は続けているのです。しかし、きつい、だんだん悪くなる。本当、頚椎は大切だと感じる日々です。本当に事故には気をつけましょう。
 事故に遭って再び、マンション前に何気なく路駐している車や、必要以上にスピードを上げて行く車に、危険行為と叫んでやりたい。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年11月号掲載)
【つづく】

 

お月さま!どうぞ、私たちの国を見守ってください

 

 

 

 秋も深まり、空気が澄み渡り爽やかな季節となりました。住宅街でも夕刻には虫の音が響き、思わず足を止めて耳を傾けてしまいます。食べ物もおいしくの食欲の秋でもありますね。酷暑の中でも痩せない私は、いったいいつダイエットすれば良いのでしょうか。
 さて、総選挙も終わり、政権も交代し世の中、何かが変われば良いと思う今日この頃です。我が家で言えば、中学生と高校生がおり、大学進学を目指している二人だから何とか夢をかなえてあげたいと思いつつ、いったいいくら費用が必要なのだろうと不安です。不景気で所得が頭打ちの今、何とかしてほしいと期待する気持ちでいっぱいです。
 私立高校へ通う長男の学校からは、親がリストラや倒産で失業してしまい、学業や打ち込んでいるスポーツを断念しなければいけない子弟のために、学費を援助したり、補助をするという文書が届きました。希望を持って入学したのですから、全員が無事、卒業出来ることを願うばかりです。
 政治は、志ある子供たちが将来への夢を持ち続けるように考えてもらいたいです。高校までは、無料化するとか、お金を配るなどの案が出ているようですが、一時的なものではなく永久的に安心して勉学に打ち込めるようにしてもらいたいのです。超高齢化少子化社会が進む中、将来ある子供たちが国家の宝だと思うのです。この宝物たちが経済的な理由で夢を断たれたり、学歴で差別されたりでは、国の将来も危いと思います。
 勿論、大人である私たちも努力はします。我が家でいえば、子供たちが成長して自立するまでは手狭なマンションでも買い替えは見送り。破れた壁紙もガムテープで補修し、ユニットバスも浴槽が傾いて来ている気がするのですが、上手に使って使い続けます。リフォームも次男が大学を卒業するまでは、見送りです。家計の中で、今一番生きたお金の使い方を見極めます。国も、考えて下さい。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年10月号掲載)
【つづく】

 

最近は同じマンション内でも息子のママ友とも滅多に会えず
そんなとき仲間が一人旅立った

 

 

 

 

 朝晩の涼しい風が気持ち良い季節になりました。白昼は、まだまだ残暑が厳しいのですが、秋ですね。食べ物の美味しい季節です。子供達は夏の間、試合だ、合宿だ、宿題だと忙しく過ごしていましたので、新学期が始まった方が落着いた気分で良いです。
 さて、先日、久し振りに長男がチャイルド教室へ行っていた頃のママ友達と、会う機会がありました。幼稚園へ入園する前からですから、10年以上のお付き合いです。子供達の成長と共に時間を見つけてはバドミントン教室へ行ったり、パソコンを習いに行ったりした仲間です。が、ここ何年かは、同居しているお義母さんの介護だったり、仕事を始めたりで、なかなか会えなかったのです。
 子供たちが、小学校へ入学する頃までは、マンション内に仲間が居たので、そのお宅と我が家に交替で集まっては、子供は裏の公園で遊ばせ、親たちはおしゃべりをしたり過ごしたものです。
 そんな頃から、歳月が流れ、子供たちは成長しました。その頃、一番年長だった子は、嫁に出そうかという年齢になりました。我が家も長男が大学受験ですし、お金がかかるねと、出るのは溜息ばかりです。
 でも何より私たちの繋がりを強くしたのは、仲間の一人が、昨年末、急逝したことです。本当に急でした。大切な一人娘と愛するだんな様を残して、私たちに思い出だけを残して逝ってしまいました。
 子供たちが、親を必要としなくなったら、旅行へ行ったりして遊ぼうねと約束していたのに、お互いに忙しくて、同じマンションに住んでいたのに、顔を合わせる事もなく、たまに顔を合わせると走りながらの挨拶くらいでした。こんな事になるなんてです。
 だから、会える時に無理してでも会おうって、気持ちになりました。
 私たちは健康で長生きして、彼女の分も思い切り老後を楽しんでから、天国で合流したいと思います。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年9月号掲載)
【つづく】

 

将来を考えるとやはり近隣とのお付き合いは大切

 

 

 

 夏真っ最中です。近隣の町内会では、夏祭りや盆おどりの準備で、テントややぐらが組まれており、その光景を目にすると子供の頃のように気分が高鳴ります。
 我が家の子供達が、二人共小学性だった頃までは、子供会活動も盛んに行われており、この季節は、隣りの町内会のお祭りやら、車で行くような場所にまで、お祭りを楽しみに行ったものです。
 角地のお宅の方が、市へ苦情の電話をしたため、市の職員がゴミの内容物などを調査して、ダイレクトメールの宛て名から父への苦情となってようです。依頼された近所の方が、ゴミ袋を持って、苦情を伝えに来たとのことです。
 しかし、そんな楽しみも子供達の成長と共になくなり、当時、行き来していた同じマンションの方達とも挨拶をする程度のお付き合いになってしまった訳です。が、これもしかたがない事です。子供達には、教育費が一番必要な時期で、ほとんどが共働きになってしまったのです。同じマンションの屋根の下に暮らしながら、ほとんど顔も合わせないような毎日ですが、久し振りにあったりすると、恥かしそうに笑って挨拶してくれる成長した子供の顔には幼い頃のままの面影もあり、うれしくなってしまうのです。夏の暑い中、大汗をかいて、外階段やら廊下を走り回って、あんまり騒がしくて怒った事もありました。
 このような思い出話しを、近所の方々とゆっくりする時もあるんだろうなと思います。他県で一人暮らしをしている八十三歳になる私の父も、何十年もそこで暮らしているからこそ、近所の方々と交流させていただき、老人会やら町内会のバス旅行などにも連れて行ってもらって、楽しく充実した毎日を過ごしているようです。
 先日のゴミのトラブルの時も、隣りの方や裏に住んでいる方が心配して下さり、一緒にゴミの分別を手伝ってくれたり、捨て方の工夫など教えてくれたようです。ありがたい事でした。近所の方々の支えがあって父は、元気で暮らしていられるのです。
 我がマンションも、将来、確実に高齢化が進むでしょう。そんな時大切なのが、近所付き合いですね。大切にしたいものです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年8月号掲載)
【つづく】

 

ゴミ分別の出し方を注意され肩を落とす父 高齢者にも簡単な方法で!

 

 

 

 蒸し暑い日が続きます。近所の小学校からは、プールの授業なのか、子供達の歓声が聞こえてきます。そして、我が家の水泳選手達は、地区大会から始まり、全国へ向けての挑戦の日々です。日々の努力が、大切だよと息子達には言いながらも、大きく期待をして、この時期とても嫌なのです。
 さて、先日、他県で暮らしている父親に電話をしたのですが、ゴミの分別や出し方で、近所より苦情を言われてしまったらしいのです。戸建て住宅に住んでいるため、マンションのように専用の集積場がある訳ではなく、地区のたまたま、角地のお宅が、集積場所になっているのです。回収後の掃除など当番制で、高齢の父親も頑張っていたのですが、この度、ニオイの件でトラブルになってしまったようです。
 角地のお宅の方が、市へ苦情の電話をしたため、市の職員がゴミの内容物などを調査して、ダイレクトメールの宛て名から父への苦情となってようです。依頼された近所の方が、ゴミ袋を持って、苦情を伝えに来たとのことです。
 日頃から、ゴミの分別には、厳しく、私が遊びに行くと勝手に捨てるなと怒られたりしていたので、かなり気を落としてしまいました。ニオイの原因は、トレイ類の汚れが、しっかり洗えてないからでした。特に納豆の容器が駄目だったようです。
 それにしても、洗うのは、高齢の目も手先も衰えて来た父には、とても困難なことです。行政の方で、もう少し何とかしていただけないものかと今回は思いました。
 我がマンションのゴミ集積場では、ダイヤルキーで、住民はいつでも開けて捨てられるので、夏場などニオイが気になる季節は、つい収集日以外でも出してしまいます。集積場は住居から離れていますが、低層階の方は、風向きによっては臭うかなと今回の件で反省しました。それぞれが、誰かを思いやり、助け合ってゴミ問題をなくして行きましょう。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年7月号掲載)
【つづく】

 

幼く可愛かった息子が いまでは宇宙人病に 格闘技の日々…

 

 

 

 梅雨の季節です。農作物がおいしく育つためには大切な時ですが、主婦にとっては、洗濯物をどうしたら良いか、壁に生えたカビはどうするかなどと悩み多き日々です。
 さて、そんな梅雨前の晴れ間に、地元の小学校では、運動会が開かれていました。子供達の歓声、音楽が響き渡り、その時は大変でしたが、我が家の息子二人が小学校だった頃の事を思い出して、胸が熱くなりました。50メートル走を完走しただけで、涙が出たりしたものです。幼く可愛かったのです。
 ところがどっこいです。現在中学二年生の二男の可愛くないこと、憎たらしいこと、毎日が肉体的にも精神的にも格闘技の日々です。現在、高校3年で寮生活中の長男にも、こんなことがあったのかなと思い出してみるのですが、あの時がそうだったのかなと。
 二男に症状が出始めたのが、中学2年に進級して間もなくです。何だか、頭が痛くて胸がむかつくから部活休んで帰るからと、メールが職場に入り、心配して大急ぎで帰宅したら、当の本人は、具合が悪いはずなのに、テレビ観て笑い転げ、食欲も旺盛です。治ったのかなと思っていると、翌朝は極めて機嫌悪く、活気がなく挨拶もせずに出掛けて行くのです。何かあったのかなと、気になるので秘密で、彼の勉強部屋を捜索すると、とんでもない点数のテストを発見、昨年まではテストだけは、落とすことなく来ていたので、いよいよ彼も宇宙人病になったのかと診断を致しました。皆、通る道です。長男は、二男をいじっては泣かせていた時期がありました。マンションのエントランスで壁を蹴ったり、外階段の上から放水していた奴も居ました。思えば、宇宙人病でした。
 彼も、訳がわからず、イライラすると言っています。こんな時、言葉で言っても治らない場合は男の子なので、本当に体当たりすることにしました。兄貴の代わりに兄弟喧嘩です。空手の技かけたり、生傷の絶えない今日この頃。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年6月号掲載)
【つづく】

 

飼育禁止なのにペットを飼う人が増えた 外廊下に糞の散乱も

 

 

 

 

 初夏の爽やかな風が、心地よい季節です。青空に舞う、鯉達も楽しそうに見えます。仕事に出掛ける朝でも、何か楽しくなります。新入社員の皆様方、五月病なんて跳ね返してしまいましょう。
 さて、以前から我がマンションでは、ペット飼育は禁止なのに、猫を連れて転居して来た家をきっかけに、犬を飼う家が増え続けていました。我が家でも子供が友人宅の猫に顔を引っ掛かれたりもして、そのときには私も怒って、ここではペット飼育禁止ですと抗議したのですが、それが何なのというような反応でした。
 その後、掲示板に公告されたりもしたのですが、効き目はなくその後もペットブームなのか増えるばかりです。
 そんなわけで、規約なんてまったくの無視で、散歩帰りの犬達が、抱かれることもなくエントランスを歩きエレベーターに乗って行く姿が日常となってしまいました。私も、ただ黙っていたのではなく、飼っている方には直接言うのは、逆切れされると怖いので、理事会の投書箱に議事に取り上げてくれるように提案したのですが、取り上げられる事はありませんでした。意図的に無視されている感じです。
 そこで私は、先日、管理人に話しをしに行ったのです。現在の方は、5代目なのですが、彼も着任して来てペット飼育の多さに驚いたそうです。前任の方達は、どうして見落として来たのだろう。私だったら許さなかったのにと言って下さいました。
 彼の話しでは、実害の報告もかなりありそうです。外廊下にフンが散乱していた、足を噛み付かれた、注意したら怒鳴り込まれた等、どうにかしてほしいと言い出せないでいる方々が居るのは確かです。
 私は、管理人さんに協力してもらって再度理事会に提案することにしました。他のマンションでの「ペットクラブ」の活動などを彼は調査して来ると言ってくれました。無理が通れば道理が引っ込む、では駄目です。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年5月号掲載)
【つづく】