管理費会計や修繕費会計の予備費(454号/7月号)

 10兆円の予備費補正予算にはビックリした人も多かったと思う★それはそれとしてこのさい管理費会計や修繕費会計の予備費を考えてみたい★予備費は想定外の不時の費用が必要になったときに理事会の権限ですぐ支出できるための備えだ★管理費では理事会の裁量で支出できる費用が余り多額なのはよくない★一般には高くてもせいぜい予算総額の3%あたりが限度だといわれている★修繕費会計では支出の範囲が当該対象の工事限定なので、予備費の比率はもう少し大きくてもよかろうと5~10%ぐらいでもよいとされている★どちらにしても多額になれば臨時総会で追加の予算を決めればいいのだから、理事会の権限を大きくすることは必要ない★そもそもいかなる団体でも予算を決めるのは執行部に勝手なことをさせず、民主主義をまもるためだ。
集合住宅管理新聞「アメニティ」454号(2020年7月)掲載