防犯対策を強化 初めての大規模修繕:2007年12月号掲載

 Gマンションは、横浜市北西部、JR横浜線「中山駅」から徒歩10分の位置に1995年6月に建設された。08年3月には同駅から日吉を結ぶ横浜市営地下鉄4号線(グリーンライン)が開業予定で、「よこはま動物園ズーラシア」への直通バスの発着所にもなっている。RC造6階建て、総戸数99戸(内店舗2)。今年で築後12年。今年5月から行われた大規模修繕工事が、管理組合にとっては初めて体験する大掛かりな工事となったが、修繕委員会を立上げ、施工会社数社の入札方式により㈱東京建物テクノビルドに一括発注で決定。今年10月に滞りなく工事が完了した。

Gマンション
(神奈川県・横浜市)

主な改修箇所

 改修工事を行うことでその耐用年数を延ばし建物内外の美装により環境の向上、防犯対策と資産価値の維持、向上などを目的とし工事を行った。 主な改修箇所は以下の通り。

外壁下地補修工事

 外壁塗装の下地(躯体)の劣化損傷の機能回復に重点を置き、モルタル浮き補修、鉄筋爆裂補修、コンクリート・モルタル欠損補修、クラック補修等を行い、欠落部分には樹脂注入や樹脂モルタルを用いて防水し、防食機能を回復させた。

シーリング工事

 打継目地、サッシ廻り、建具枠廻り、手摺根元廻り、ガラリ廻り等のシーリング打ち替え補修を行った。

塗装工事

 外壁、内壁、天井、バルコニー、廊下天井、玄関扉、鋼製扉等の塗装を実施。特に外壁は、石目調塗装にカラーリングし、明るく新鮮な雰囲気に変更した。

施工前

施工後 石目調に塗装

防水工事

 防水工事は、屋上、アスファルトシングル屋根、6階屋上の補修及びトップコート、庇、バルコニー床、開放廊下、階段、店舗屋上等を施工。屋上は、既存防水層の劣化部のみの補修とし、全面にシルバーコートを塗布。また各所架台はウレタン塗膜防水、非歩行用密着工法とした。

その他の工事

 エレベーター扉・枠、各所侵入防止対策、各戸カメラ付インターホン化、エントランス扉改修、共用照明改修、外構植栽改修等も合わせて行われた。 特に今回の工事目的の一つ、防犯

室内インターホン施工前

施工後カメラ付きに交換

施工前の植栽

施工後ウッドチップ敷き

プレート施工前

施工後デザイン一新

 対策として、1階廊下部にアルミ製格子型手摺を侵入防止柵として新設。各戸インターホンは、従来インターホンのみだった物を各戸カメラ付きに交換した。 共用部照明改修工事は照明照度の改善を目的として、開放廊下、階段、駐輪場、エントランス等の器具の交換及び新設など。 手入れが難しかった外構各所の植栽(アイビー)は撤去及び玉砂利、ウッドチップ敷きに改修。又マンション名をしるしたプレートも新たな物に換え、書体のデザインも一新した。

 

【施工】
株式会社東京建物テクノビルド
<アメニティ新聞303号 2007年12月掲載記事>