1.マンションの構造

構造体の種類

●鉄筋コンクリート造(RC造)
壁式構造壁 
 床等板状の面で空間を構成する。単位空間は狭い。低層建物。
純ラーメン構造 
 柱、梁のフレームだけで空間を構成する。単位空間は広い。中高層建物。
壁式ラーメン構造 
 壁式とラーメンの組み合わせ。単位空間は広い。中高層建物
ハイRC 
 高強度コンクリート使用のRCラーメン造。超高層。

●鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
純ラーメン構造  
 高層建物
鋼管コンクリート造(CFT構造)
 超高層建物

● プレキャストコンクリート造 (PC)
 工場で制作した壁、床、屋根等の鉄筋コンクリートパネルを組み立てて構成する。柱、梁はRC。

建物基礎の種類

●直接基礎
 固い地盤が浅い場合は基礎を直接載せる工法となる。
●杭基礎
 硬い地盤が深い場合は杭基礎にて支持層まで打ち込む。

床板の種類

●一般スラブ
 RC床で一定の大きさに小梁で分割される。15㎝以上。
●アンボンドスラブ
 鉄筋の他ピアノ線で引っ張って広い床面を小梁無しでささえる。20㎝以上。
●ボイドスラブ
 広い床面を小梁無しで支える為スラブを厚くし、中空とした。25㎝以上。
 

鉄筋コンクリートの性質

 コンクリート(セメント、砂、砂利を水で練ったもの)の性質は圧縮には強いが引っ張りに弱い。一方鉄筋は引っ張りに強い。この二つを組み合わせる事により引っ張りにも圧縮にも強い構造体が出来ます。多くのマンションはこの構造体で出来ています。マンションの耐用年数は、この鉄筋コンクリートの耐用年数で見られることが多いのです。
 鉄筋は水や空気に触れると錆び易いのですが、コンクリートのアルカリ性によってその酸化から保護されています。ところが、このアルカリ性は空気中の炭酸ガスにより中性化されてしまいます。その早さは、50年~60年で3㎝程度とされています。(水セメント比に影響される) 中性化が進むと鉄筋が錆び易くなり、構造に影響が出てきます。
 構造設計標準仕様書では、主要構造部の鉄筋のかぶり厚さを3㎝以上と定めています。又住宅金融公庫の融資基準のなかの、耐久性の項目でかぶり厚さをさらに1㎝増やしています。中性化が進んだからといって、ただちに建物が崩壊する訳ではないのですが、それを防ぐ対策は必要です。外壁の保護を担っているタイルや吹きつけ材等、重要な仕上げ材です。

鉄筋コンクリートの遮音性能

 マンション生活にとって音の問題はデリケートなものです。それは、個人の感覚の問題ととられる場合があるからです。
 音の問題としては大きくは二つです。
1  空間音圧レベル差 
 外部騒音、隣戸生活音等の空気伝搬音の遮音
2  床衝撃音レベル 
 床、壁を歩いたり、叩いたりした時の伝搬音の遮音
 コンクリートは、単体その物は質量が有る為遮音性能は高いのですが、共振、振動等の要素でその性能が落ちます。例えば、広すぎるスラブ、戸境壁の乾式二重壁です。もし模様替えをする時は、戸境壁を二重壁にするのはやめましょう。
 日本建築技術学会では遮音性能基準を定めています。参考にして下さい。

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