逃げ墨

逃げ墨建築上の部位の位置や仕上がり面等の要所要所には、図面から割出した寸法を現場で墨を打つ。このときその位置に墨が打てない場合などは、ある寸法を避けて墨を打つ。必要な墨はこの避けた墨から測ればその位置が明確になる。このような墨を逃げ墨という。たとえば床の高さの墨を打つとき、この墨は打っても床が出来ると消えてしまうので一般には床より1m上がった所に逃げ墨を打つ。床はこの逃げ墨から下方へ1mの所であることがわかる。