リフォーム細則を改訂しフローリング床を解禁するには?(2019年2月掲載)


 マンションのリフォーム細則を改訂し、今まで禁止だったフローリング張り床へのリフォームを許可しようと検討しています。近隣の管理組合からの情報から、許可対象のフローリングの遮音性能を規定しようと思いますが、LL-40や⊿LL-4など管理組合により異なっています。この性能規格の違いは何でしょうか?又、どの程度の遮音性能を規定するのが良いのでしょうか?


 分譲時の床の仕上げがコンクリートスラブの上にカーペット敷きのマンションで、騒音問題からフローリング床へのリフォームを禁止している管理組合が散見されます。しかし、カーペットに残留するハウスダストによるアレルギーの問題やインテリアの好みなどから、フローリング床を希望する居住者が増えています。
フローリング床による騒音とは、床の上を歩いたり走ったりする音や床に物を落としたり置いたりする時に発生する音や振動で、床衝撃音といいます。カーペットは柔らかいため、衝撃を与えても大きな音を発生しませんが、固いフローリングはコツコツとかパタパタといった衝撃音が発生します。この衝撃音が下階に響き騒音となるのです。
この問題に対応し、この床衝撃音を低減できるフローリング材や二重床材(床面を嵩上げし、段差を無くしたり床下に配管等を敷設したりするための床下地材)が販売されています。床衝撃音低減床材には性能等級が定められ、軽量床衝撃音低減性能と重量床衝撃音低減性能に分けられています。軽量床衝撃音とはスプーンなど軽い物を床に落とした時の高い音で、重量床衝撃音は床で飛び跳ねた時の低く鈍い音です。どちらの音も従前のカーペット敷き床と同等か低減されることが望まれます。
軽量床衝撃音低減性能は⊿LL-1~⊿LL-5まで、重量床衝撃音低減性能は⊿LH-1~⊿LH-4まで等級があり、等級数値が大きいほど低減性能が高くなります。従前のカーペット敷き床と同等以上にするには⊿LL-5且つ⊿LH-4(コンクリートスラブにフローリングを直張りする場合は⊿LHの等級は考慮不要)が望ましいと思われます。
尚、LL-40やLL-45等の等級は、統一した試験方法が決められてなく、床材メーカー毎に独自の試験方法で等級を決めていたため信憑性が低く、2008年に廃止されています。

回答者:NPO日住協協力技術者
一級建築士 山田 俊二
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2019年2月号掲載)

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