34.“偽物”にご注意!~いま、再びのオリーヴオイルの見分け方~

おいしさと健康志向による需要の高まりで、いまや日本でも様々なオリーヴオイルが手に入るようになりました。反面、産地や品質の偽装の報道も目にするようになり、信頼が揺らぎかねないのが実情のようです。このシリーズ(11)~(13)と(22)でも触れましたが、いま一度読み返していただき、確かなオリーヴオイルの選択に生かしていただくことを願ってやみません。

◆80%以上が「品質に不安」◆

国際オリーブ理事会(IОC)がすすめる日本向け啓発キャンペーン「ビリーブ イン オリーブオイル」が昨夏に実施した『オリーブオイルに関する調査』によれば、消費者の8割以上が、日本国内に流通しているオリーヴオイルの品質に不安を感じている。また、購入の際に基準となるべき品質規格がないことから、IОC加盟国間で取り決められているような〝オリーヴオイルの品質規格が日本においても必要だ〟とする声が約9割にものぼりました。日本の消費者の8割以上が品質を重要な購入動機とし、なかでもエキストラバージンといった、グレードを重視している傾向も明らかになりました。待ったなしの食の問題、早期の規格づくりと官民一体となった啓発活動が求められます。

 

◆見分けのつきにくい〝まがいもの〟◆

わが国で消費されるオリーヴオイルの99%以上は輸入品です。そのうちイタリア、スペインが90%を占めます。完成品として日本に輸入されるオリーヴオイルを日本で販売するには、名称、原材料名、原産国、容量、消費(賞味)期限、保存方法等、一定の表示が義務付けられています。しかし、原材料を輸入し、日本国内でブレンドしたり加工製造されたものには、原材料に関わる原産国表示などの義務はないのです。つまり、エキストラバージン以外の混ぜものでもわからないということです。ここに産地の偽装や品質表示の盲点が潜んでいると言えます。オリーヴオイルを選ぶ際には、エキストラバージンであることはもとより、原材料、原産国表示などをぜひ確かめましょう。この時、ラベルの英文表記など、あわせて確認するのも有効でしょう。 (M)

(2017年2月号掲載)

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