75.『オリーヴオイルが支えるパスタ小史』⑨

~筋入りパスタ・リガトーニ~

東京・銀座1丁目、昭和通りを少し入った所にその店はある。「ラ・ベットラ」、日本一予約の取れないレストランとして名をはせ、日本におけるイタリア料理界を云わば牽引してきた店だ。イタリア語でありふれた食堂、安酒場を意味する“ベットラ”を店名に戴いた、美味しく、飾らず、加えてリーズナブルな値段で、家庭的なイタリア料理を提供することで評判の店だ。そこには、オーナーシェフ落合務氏のレストラン運営の信念と心意気が伺える。

 

◆絶品ショートパスタ「リガトーニ」

こじんまりした店内がいっそう親しみを醸し出す「ラ・ベットラ」で筆者いち押しのメニューが「牛ほほ肉のリガトーニ」。パスタに絡んだ奥深いラグーソースが後を引く絶品。ところで、リガトーニとはどんなパスタだろうか?日本でショートパスタと言えば、マカロニかペン先の形状をしたペンネがその代表格。そう、リガトーニもその仲間、異なるのは筒状のパスタの外面に入った“スジ”。名前の由来は”線を引く、筋をつける“を意味するイタリア語・リガーレ(rigare)からと言われる。この種のパスタはスジを入れることで、ソースが絡まりやすく、そして歯ごたえも増すことになる。また、リガトーニにはスジ入りのペンネ、つまりペンネ・リガトーニというのもある。こうしたパスタも、日本でもいまや珍しくなくなってきた。ご家庭でも、こうしたレシピにぜひチャレンジを!ただ、ラグーソースづくりとパスタの仕上げには、エキストラバージン・オリーヴオイルだけは欠かさずに。

 

◆イタリア料理は気さくが信条

ふたたび「ラ・ベットラ」の店内へ。この店のメニューは昼も夜もセットが基本。ワインなど、アルコール類の値段も極めてリーズナブル。美味しい料理とワインに舌鼓をうてば、まるでイタリアの気さくな食堂に迷い込んだよう。いちど訪ねてみる価値は充分。但し、予約もお忘れなく。 (M)
2020年7月号

 

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安全でおいしいオリーヴオイルのことを。
良質食材の店「ベル・グスト」

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