115.病室にこそ、音楽を

長時間手術♪

A氏は昨年2月に緊急手術。7月末にその関連の手術。今年2月初旬、その総決算的な手術は7時間30分かかったそうです。このような手術は、執刀医の技量が最大のポイント。その医療施設では類似の手術は何度も行なっているものの、特殊なその手術は初めてだったそうです。そうなると当然、執刀医はもちろん、チーム全体の緊張も相当なものだったでしょう。手術台に上がったのが8時30分、リカバリー室で目が覚めたのが17時。チーム全体に、心からお礼を伝えたいとA氏。

 

リハビリが大切♫

翌日10時に、ドクター数人による回診。何をやるべきかをA氏が訊ねると、「フリー」との答え。とたんに、補助的な器具等が外されたそうです。要はトイレも何もかも一人で行うということ。術後、15時間を経ただけなのに、です。その時からリハビリに努め、50メートルある廊下を一回3往復、一日7回程度歩きました。歩数で6000歩強。傷口の痛みに耐えながらのリハビリでした。

 

クラシックもジャズも…♪

A氏はベッド上ではiPadを使い、YouTubeでクラシックやジャズを聴き、楽しい時間を過ごしました。以前の手術時は音楽を聴くことができなかったA氏ですが、今回はできる限り積極的に聴く努力をし、それがむしろ治療に専念できる好循環を生んだともいいます。今回の入院生活は2週間でしたが、「やるべきことが多く、けっこう忙しかしかった」「でも、iPadを持ち込んだのがよかった」とA氏。音楽を聴くことで、も持参したMacBook Airで仕事も可能となり、すごい手術とはいえ予定どおりの退院となりました。

 

(服部 伸一 エッセイスト・写真家)
集合住宅管理新聞アメニティ450号 (2020年3月号掲載)