114.フラッシュモブ

披露宴で感動演出♪

 フラッシュモブflashmobは、「閃光・パッとする発火」と、Mob「群衆」という意味合いの複合語で、「突然現れる群衆」或いは「突然現れ、消える群衆」の様子からネーミングされたようです。例えば、結婚披露宴では新郎が新婦に内緒にして、ウエイターなどの服装をしたプロのダンサーが踊り出し、徐々に人数が増え、そのうち、新郎も踊りに加わるなど、感動のシーンを演出、実際に花嫁やそのご両親などは涙を流すそうです。
 感動を作り出す企画会社の存在がありますが、その準備は手間がかかるようです。踊ったこともない依頼主の花婿に踊りを教えるわけです。花婿は花嫁に感動を与えたい、喜んでもらいたいので、懸命に練習に励むようです。ところが、過剰な演出によって花嫁が怒り出すこともあると聞きます。花嫁やご両親へのプレゼントとして、そして参加者に歓迎される内容なのかは、熟考したいところです。

 

音楽のフラッシュモブ♫

 友人のKさんは、フラッシュモブの企画・演出を行ったそうです。駅近の広場での、オーケストラによる演奏です。天井やバックの壁がない場所では、音が散ってしまい奏者に聞こえにくいのでオーケストラの演奏はかなり難しいのです。金管楽器などは大きな音が出せるので、向いてますが…。
 Kさんは広場を視察し60名の奏者はそれぞれどこに隠れ、どこからどの奏者が、どのような順番で広場に集まってくるのかなどを考えながら、オーケストラとの打ち合わせを経て本番を迎えたそうです。演奏自体は思っていた通り80点くらい。やはり音が聞こえにくかったと言います。しかし、広場に集まっていた人々は思いも寄らないフラッシュモブに満面の笑みを浮かべ、大きな拍手をよこしてくれたそうで、奏者た喜びでいっぱいになったといいます。皆さまも、どこかで偶然にフラッシュモブとの出会いがあるといいですね。

(服部 伸一 エッセイスト・写真家)

集合住宅管理新聞アメニティ449号 (2020年2月号掲載)