112.七日間

♫ 夫婦愛の詩 ♪

 

 昨年3月9日付の朝日新聞朝刊の投稿欄に「妻が願った最期の『七日間』」が掲載されました。1月に奥様をがんで亡くし、奥様が入院されていたときのお二人の交換日記の一部を投稿したのは宮本英司さん。その後、本も出版され、歌にもなりました。私は歌は聴いていませんし、本を読んだのはつい最近のこと。ご夫妻の深く尊い愛情物語に、驚きと感動で胸が詰まります。

 

「七日間」は次のような内容です。
「神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください」「一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーを冷凍しておくわ」、「二日目は趣味の手織りのマフラーなどをいっぱいつくる」「三日目はお片付け」「四日目は愛犬を連れてあなたとドライブ」「五日目は子供や孫の一年分の誕生会」「六日目は女子会」「七日目にはあなたと二人きりで過ごす、大塚博堂のCDかけて」となっています。

 

♪ 歌は聴かない・・・♫

 私は、この歌をまだ聴いていません。聴くことができないというのが本当のところです。歌はイメージに合致しているのだろうかとか、どのように歌っているのかがとても気になるというよりも、不安なのです。世に出ている歌も、テレビなどを通して耳に入ってきますが、嫌なら、チャネルを切り替えればすみますが、自らCDを購入する場合は、積極的なリスナーという立場になります。私が信頼している歌手であればもちろんすでに購入しているのですが、そうではないので躊躇せざるを得ないのです。
詩だけを読み、今回は音楽なしで済まそう。そう考えています。

(服部 伸一 エッセイスト・写真家)
集合住宅管理新聞アメニティ447号 (2019年12月号掲載)

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