109.昭和39年 東京オリンピックのファンファーレ

 東京オリンピックのレガシー

 2020年の東京オリンピックまで一年を切りましたが、まだ高揚感が感じられません。チケットの購入が面倒だとの不満を聞きます。ダフ屋対策のために複雑化しているのでしょうか。東京オリンピックというと1964年のオリンピックを思い浮かびます。首都高速道路があっという間に完成し、日本橋の上に高速道路で覆われたのは不粋。オリンピックの有形のレガシーと言えばその通りですが、未だにそこにいくとなんでこんなことになったのかと思うのは筆者だけではないと感じるのですが、いかがでしょうか。

 

 ファンファーレの特長

 1964年の東京オリンピックのレガシーと言えば開会式の「東京オリンピック・ファンファーレ」、読者の皆さまは覚えていらっしゃいますか。この作品は、8小節の短い曲ですが、冒頭2小節はユニゾンで演奏され、次の2小節は二声に分れ、続く6小節目、7小節目は、3連符主体のリズムを三声で繰り返します。最後の2小節でようやく四声となり、ファンファーレとしては、へ短調の主和音で終わります。日本的な音階ですが、ヘ調自然短音階で書かれています。短い作品ですが、とても印象深いファンファーレで、またトランペットのみのファンファーレとしても傑作ではないかと思います。
 東京オリンピックファンファーレをぜひ、ユーチューブで聞いてみませんか。東京オリンピックマーチもいいですよ。

 

(服部 伸一 エッセイスト・写真家)
集合住宅管理新聞アメニティ444号 (2019年9月号掲載)

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