104.音楽は心のリハビリにぴったり

苦しみから得ることも!

 

2月の下旬、救急搬送・緊急手術という不覚の事態を経験。30日間の入院生活の前半は、麻酔の副作用によって幻影や幻覚の虚実が交錯し、心が痛みました。後半はそれがなくなりましたが、お腹に開いた傷の痛みがひどくて何もできない状態は続きました。
話は少し前に戻りますが、一般病棟に移されてすぐ、看護師さんの手を借りての散歩が始まりました。何メートルも歩いていないのですが、とても疲れた様子だったのでしょうか、患者やその家族が面会をするなどのサロンがあり、その椅子に座るよう促されました。看護師さんは「座っているだけでもリハビリになります」、と。身体は苦しいけれど、「今、できること」を考えて行動する。ベッドに横たわっているのではなく、できる可能性を自ら見つけてリハビリをするきっかけになりました。

 

筆者を反面教師とする!

 

さて、こころのリハビリをどうしようかと思い立ったのが、iPhoneにjazzとClassicが聴けるアプリを入れました。朝の寝起きの時は、ヴィバルディ、ヘンデル、モーツァルト、そしてベートーヴェンは喝を入れてくれました。ジャズではボサノバなどを聴きました。夜の寝る準備として、心を鎮める穏やかで美しい旋律を選曲。チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ショパンの「ワルツ7番」、モーツァルトは朝夜を問わず相応しい曲がたくさんあります。
入院中はリハビリや回診、シャワー、食事(時間がかかりました)などけっこう忙しく、音楽を聴く時間は僅かでしたが、励まされ、癒されるなど、心のリハビリに最適でした。
読者の皆さんは健康診断をしっかりとされていると思いますが、もし手抜きをしていたとすれば、すぐに健診しませんか? 筆者を反面教師として…。

 

(服部 伸一 エッセイスト・写真家)
集合住宅管理新聞アメニティ439号 (2019年4月号掲載)

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