マンションの本質は建物ではなくて共同の住生活にある(443号/8月)

 このところ『マンションの終活を考える』という本や「マンション管理の悲劇」という雑誌特集など、世間にマンションは終わりかという印象を与える発行物がつづく★私たちはマンション管理をどう充実させるか、どう将来の展望をきりひらくかと、それなりに苦心しているつもりだから、こういう話題には同調しがたい★もっとも「終活」を書いた本を読んでみると、編集者の意図はともかく、マンション再生をどう図るかとのテーマや居住者の合意、コミュニティの充実を強調した論文や実例報告など、決して「終活」ではない内容もあることは事実だが★マンションの本質は建物ではなくて共同の住生活にあると思う★いちばん心配なのは、「終活」の検討が経済的合理主義やマンションを終わらせるための法制度の整備に力点が置かれていることである。深く考えたい。
集合住宅管理新聞「アメニティ」443号(2019年8月)掲載

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