住みながらマンションの柱を耐震補強できる新工法が東京建築検査機構の評定を取得/長谷工コーポレーション

長谷工コーポレーションは、マンション居住者が住みながら耐震化を可能にする「柱増打ち補強工法」(特許出願済)を開発し、東京建築検査機構の評定を取得した(第TBTC 評定14001号)。
 同工法は、開放廊下およびバルコニーに面する柱の外側方向に鉄筋コンクリートを増打ちし、柱の厚みを増すことで地震発生時の柱の変形性能を向上させる耐震補強工法。
 同工法の特長は、以下の3つ
①住戸内の工事が不要なため、マンション居住者が住みながら工事が可能
②外付け耐震補強工法などの大掛かりな工事と比較して安価に補強することが可能
③2011年2月に開発済の「後施工部分スリットによる柱の耐震補強工法」と組み合わせることで更に耐震性を向上させることが可能
 評定取得により、同工法の仕様や設計・施工・品質管理が妥当と認められ、採用が容易になったことから、今後は同社のマンション再生事業部が、既存の耐震補強工法と合わせて耐震性の心配されるマンションに積極的に提案していく。