2回目の大規模修繕工事

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入間リバーサイド住宅

(埼玉県・入間市)
住棟7タイプ32棟516戸

建物概要

「入間リバーサイド住宅」は、西武池袋線「仏子」駅から徒歩数分の入間川に沿って自然豊かな環境に立地し、大型スーパーも近接している公団(現・都市再生機構)分譲の団地型住宅である。

建物は経年24年で、5階建(階段室型・陸屋根)住棟は現場打ちコンクリート造250戸、プレキャストコンクリート造100戸、8階建(陸屋根)住棟は96戸、2階建タウンハウス(勾配屋根)は70戸で、住棟が7タイプ・32棟の総戸数516戸と、住棟タイプ・棟数が多い団地。

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管理組合の取組み

管理組合では修繕委員会を設置し、各住棟ブロック間の調整や管理組合理事会に修繕計画(設計事務所との協議・打合せ、工事内容、施工会社等)の答申を行い、大規模修繕工事がスムーズに実施するようにはかった。

建物タイプ別の建物調査結果・アンケート調査結果に基づく修繕内容の提案、修繕工事に向けてのスケジュール説明等についての大規模修繕に関する住民説明会を開催し、合意形成を行った。

修繕委員会は、工事着工後は月2回の管理組合・設計事務所・施工会社との打合せ会の出席や、工事中の居住者と施工会社のトラブル防止をはかりスムーズに工事が進行するように、修繕委員会のメンバー(連絡員)が月曜から金曜まで、1名が交代で工事事務所に常駐し、居住者と施工者間の調整を行った。

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修繕工事の特長等

  1. 工事費
    5階建の工事費を1とすると、2階建タウンハウスは約2.7倍、8階建は約1.3倍と住棟タイプ別の工事費が大きく異なっている。2階建タウンハウスは外壁面積が他住棟タイプと比較して大きいことや、傾斜屋根の化粧セメント瓦葺替工事を実施し、工事費の負担が多くなった事が原因である。屋根防水改修工事は、2階建タウンハウス以外のタイプは数年前に実施したため、今回は工事対象外であった。
  2. 換気金物取替
    スチール製の箇所やトイレ・洗面所の換気フードをステンレス製に取り替え、5階建住棟の外壁付鋳鉄製ベントキャップからの錆汁が外壁に付着しているため、アルミ鋳物製に取り替えた。
  3. 排気ダクト清掃
    全棟の台所系排気ダクト、トイレ・浴室系排気ダクト及び換気扇ファン、排気ガラリの清掃。
  4. トップライト改修
    2階建タウンハウスの勾配屋根に設置されていたトップライト(ガラスブロック製)からの漏水対策として、新規にポリカーボネート製のドーム型トップライトを設置。
  5. 外壁塗装
    バルコニー・開放廊下・階段室の上裏(天井)は、コンクリートの中性化抑止のため、ポリマーセメントモルタルでバリア層を設けた。又、仕上は複層塗材とし、美観の向上もはかった。
  6. 階段室塩ビシート貼り
    面には防滑性塩ビシート貼りを行ったが、キャタピラ付介護用機器を使用している居住者が通行する階段室は、階段部に取り付ける既製品のノンスリップ金物は耐力不足のため、施工会社とノンスリップ金物の仕様(形状・材質・取付方法)を協議・検討し、テスト施工実施の上、設置した。

Koji0610_03換気棟詳細図

Koji0610_02傾斜屋根工事完了後

(八生設計事務所・一級建築士・近藤 武志)

<アメニティ新聞289号 2006年10月掲載>