施工会社の責任施工方式による三回目の大規模修繕工事

若松二丁目住宅
若松二丁目住宅管理組合
(千葉県・船橋市)

1号棟外壁施工後 NPO日住協千葉県支部主催による工事見学会が、11月23日大規模修繕工事を終えた若松二丁目住宅において行われた。以下、工事の概要について、同住宅管理組合にご執筆いただいた。


建物概要

Koji0612_101号棟外壁施工後

「若松二丁目住宅」はJR京葉線「南船橋」駅から徒歩8~10分にある。旧公団(現・都市再生機構)による賃貸(1340戸)・分譲(576戸)併設の団地型住宅である。

昭和44年7月竣工、38年目を迎えた(階段室型・陸屋根)ラーメン構造2棟、壁構造14棟、管理棟(平屋)1棟で構成された緑豊かな団地で、幼稚園、保育園、小・中学校、大型ショッピング施設及び公園も隣接する住環境に恵まれた場所にある。

管理組合の取り組み

建造物担当理事並びに建物補修委員の協力を得て、管理組合で見積要領書を作成、施工業者13社(内2社は屋上防水のみ、他の11社は全体施工)の方々に外壁の中性化診断・他を依頼した上で、修繕工事の提案書並びに概略見積書の提出をお願いし、これをベースに見積要領書(作成に約6ケ月を要した)を作成、見積参加業者13社に見積依頼をした上で、7社に再見積をお願いし、南海工業(株)に大規模修繕工事をお願いすることとした。

大規模修繕工事の実施並びに予算化については、2年前に総会決議を経ていたことから工事を実施することに専念できた。当住宅としては将来建て替えの意志はあるが、今回工事に当たっては建て替えが出来なくても対応できるような内容を前提とした。

修繕工事の特徴等

工事施工業者による自主管理方式で、責任施工方式とした。

屋根:施工前
屋根施行前
屋根:施工後
屋根施工後

屋上防水工事は、平成元年に施工した防水ゴムシートは劣化していることから全面撤去し、露出した改質アスファルトシート上にアスファルトシートを二層・熱工法で密着させ、防水層及び躯体(建物本体)の劣化防止を目的に断熱材を防水層上に敷き詰める工法とし、結露の発生に対しても抑止できることにした。

ベランダ:施工前
ベランダ施工前
ベランダ:施工後
ベランダ施工後

ベランダ及び階段室は、ウレタン塗膜防水に換えて、防水効果を高め鉄筋の爆裂予防による躯体の保護及び、美観並びに居住性を良くする見地から、塩ビシート貼りとした。

外壁塗装は、高圧水洗浄(300kg/cm2)で壁の汚れ及び、密着度の低い部分の塗膜を剥がした上でシリコン樹脂塗料を使ったダブルテクト工法(シリコン樹脂の持つ耐久性とメンテナンスコストの低減並びに、工期の短縮に繋がる)を採用した。

4月3日に改修工事スタート、途中5月・7月と例年になく、雨天が続き工事期間の確保を心配する時期もあったが、細部に渡る手直し確認の上、10月16日に、南海工業(株)並びに住民の方々のご協力を頂く中で、無事故で改修工事を終了した。

表札・階段:施工前
表札・階段表示施工前
表札・階段:施工後
表札・階段表示施工後
階段:施工前
階段施工前
階段:施工後
階段施工後

若松二丁目住宅管理組合理事長 武川 光弘

<アメニティ新聞291号 2006年12月掲載>